インクルーシブコラム

障がい者の生活にある不便とユニバーサルデザイン

車椅子ユーザー、神社の階段を上がる


先日オンライン向けフィールドワークの素材撮影として名古屋の大須観音へ行ってきました。
大須観音に行っておみくじを引く、それを提案したのは僕自身。
現地へ行って、階段だねー、上がれないねえ、で終了。
という思惑でしたが、伊坂さんは何の躊躇もなく「さあ、上がろうか」。
えー階段ですよ、1段あたりの高さは低めで奥行きは広めとは言え30段位はある正真正銘の階段ですよ!
これまでの自分の経験だけからの判断なら99%上がらない。
でも今回は100%上がる空気。
最終的には、何とかなると自分を言い聞かせ、いざ登頂。
3人の力を借りながら1段1段慎重に何とか登りきりました。
汗を拭きながら3メートルほど高い視点から見る風景はなんとも新鮮でした。
障害者として生活していくためには自分自身の障害を受容することが第一歩、と言われます。しかし今回の経験をもとに振り返ってみると受容できていると思っていたことの多くは、望んでも無理、言っても無駄と言う思い込みから諦めていただけなのかもと気づきました。
では今後、階段の下で「上げてくれー!」と自分の要望を主張するかといえばそうではなく、今回上げてもらったやり方とは別の方法を考える。これを僕の新しい受容スタイルとします。
筋肉痛にならないいい方法あるかな。

車椅子ユーザー、神社の階段を上がる

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ディーさん

脊椎損傷、車椅子運転歴36年

車椅子ユーザーのディーです。
車椅子だから感じること、
車椅子だから見えること、
などなど
日々感じたことを綴ってまいります。

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