インクルーシブコラム

インクルーシブデザインの事例インクルーシブデザイン&デザイン思考

事例から考えるインクルーシブデザイン(6)Appleのユーザー・エクスペリエンス 2

前回もお話しいたしましたが、Appleは徹底的にユーザー・エクスペリエンスにこだわっています。今でこそAndoridでも同様の機能を持たせていますが、今でも追いついていない部分も多いと思います。例えば、画面タッチによる動作。感度が高すぎると誤って触れてしまった場合の誤動作が増えてしまいますし、低いと特に冬など乾燥した時に反応しにくくなってしまいます。この微妙な、丁度良い感度を実現するために、かなり努力をしていることが感じ取れます。Andoriodで誤動作が多くなってしまうのはこの部分に対する力の入れ方の違いで、双方の機種を使われたことがある方は実感されると思います。
AppleのPCに搭載されているタッチパッドにも同じことが言えます。微妙なタッチを感じ取り、カーソルを意のままに操れるように作られており、Windows PCでここまでのユーザー・エクスペリエンスを実現しているものはほとんどないと思います。こういったことは、片手で操作した場合、手が震えてしまったり自由に動かせない方の使いやすさに繋がっています。PCでもマウスを使わずに操作しやすいことは、片手での操作をしやすくしますし、マウスを使わずに済むので普通の方でも作業速度が高くなります。こういったヒューマン・インターフェイスの完成度の高さは、アフォーダンスを含め、多様な方の行動観察を行なって作り上げていることが見てとれます。それが、一般の方、特に慣れていない方の使いやすさも生んでいます。まさに極端ユーザーの困りごとを一般化・抽象化して解決している事例ですね。ほとんど哲学といってもいい姿勢でここまで取り組んでいるメーカーは少ないと思います。次回は別の観点からAppleのユーザー・エクスペリエンスについて取り上げたいと思います。

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