インクルーシブコラム

障がい者の生活にある不便とユニバーサルデザイン

車椅子ユーザーって自動車の運転をこうしてる

車椅子ユーザーはアクセル・ブレーキを手で操作

最近は基本在宅勤務ですが会社への移動は車通勤。
空が青く風が心地よい時は会社を通り越してドライブへ行きたくなります。
僕の運転免許証には「眼鏡等」の他に「アクセルブレーキは手動式の AT車に限る」という条件がついています。
アクセル・ブレーキを手で操作と聞くと疑問が湧くと思いますが、ハンドルの脇に取り付けられたレバーを押したり引いたりするとアクセル・ブレーキのペダルが動くというシンプルな装置です。手動運転装置で検索するといくつかの装置が表示されるので気になる人は調べてみてください。中には電子制御の装置もありますが、僕の周辺では見たことありません 。ちなみにアクセル・ブレーキペダルは付いたままなので健常者が乗っても通常通りの運転ができます。

車椅子から運転席への移動ってどうやるの?


車への乗り移りは車種や障害の種類によっても違いますが、僕の場合は
・運転席側ドアを全開にする(車椅子用駐車スペースが広いのはこのため )
・車椅子を少し斜めに横付けする
・両足を車に乗せる
・左手で車のハンドル下部、右手は車椅子のアームレストを持つ
・両手に力を入れお尻を浮かせて車の運転席へ移動
続いて車椅子の積み込み
・車椅子からクッションを外す
・クッションが乗っていた座面を上に引っ張り車椅子をたたむ
・運転席シートを倒す
・畳んだ車椅子を右手で引っ張り上げる
・お腹の上あたりで車椅子前部フレームを左手、後輪を右手に持ち替える
・助手席側後部座席の足元に車椅子を前から突っ込んで完了 !

スーパーの駐車場などで車に乗ろうとしていると「お手伝いしましょうか?車椅子はトランクに積みますか?」と声をかけてもらえることもあります、ありがたい。
「ありがとうございます、じゃあ降りるときも手伝ってくださいね」 なんて嫌味なことは言わず「大丈夫でーす(笑顔)」とだけ答えます。これはあくまでも僕の場合の話ですが 。

ディーさん

脊椎損傷、車椅子運転歴36年

車椅子ユーザーのディーです。
車椅子だから感じること、
車椅子だから見えること、
などなど
日々感じたことを綴ってまいります。

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