インクルーシブコラム

障がい者の生活にある不便とユニバーサルデザイン

車イスユーザーと鉄印の旅

先日テレビを見ていて、神社やお寺を参拝した証 御朱印の鉄道版ともいえる「鉄印」の存在を知りました
日本全国の第三セクター鉄道会社のうち40社が実施しているもので 指定の駅で「鉄印帳」と乗車券を提示すると各社オリジナルの「鉄印」が購入できます
調べてみると僕が普段利用している駅も指定駅と分かり早速行ってみました
最寄駅から電車に乗り1駅先の指定駅へ 改札口で尋ねると親切に説明してくれて無事に「鉄印帳」と2種の「鉄印」を購入できました

鉄印帳 鉄印

これから鉄印収集の旅が始まります 笑
とはいえ資金調達の厳しい鉄道会社も多く、バリアフリーの駅も限定されているのが現状なのでなかなか厳しい旅になるでしょう
僕が車イスで生活し始めたのが30数年前 その頃 車イスでも安心して乗れる鉄道といえば新幹線くらいでした その新幹線でも東京駅では業務用の地下通路を移動して貨物用のエレベーターを使ってホームへと移動していました
山手線や地下鉄は車イスで利用できる駅が数駅しかなかったので、東京駅から都内への移動はタクシーを利用していました

大都市でもそのような状況なので、車イスで旅行しようと思うと必然的に自家用車の選択となります

その頃と比較すると車イスで利用できる駅は格段に増えました 車イスで使いやすいということは高齢者やベビーカー利用者にも使いやすいといえるでしょう
鉄印収集の旅を通じて、鉄道会社の限られた予算のなかでも誰にとっても使いやすい駅に繋がるヒントが見つけられれば と思います

*気軽に参加いただける体験会/オンライン体験会も実施中。詳しくはこちからら>>

ディーさん

脊椎損傷、車椅子運転歴36年

車椅子ユーザーのディーです。
車椅子だから感じること、
車椅子だから見えること、
などなど
日々感じたことを綴ってまいります。

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