僕が車椅子で生活するようになって36年以上経ちました。
その頃と現在を比べると、様々なことが便利・快適になっています。
なかでも、車椅子で使えるトイレの数、質の向上はスゴイ。
ここ数年、「みんなのトイレ」「だれでもトイレ」「多機能トイレ」「多目的トイレ」など、いろいろな呼び名のトイレが増えています。
30年前、車椅子トイレといえば、市役所、大きな体育館、大きな病院、大きなスーパー くらいで、市の中心部で、10ヶ所あるかないか。メインの駅にも、ホテルにもありませんでした。
それが今では、多くの市営駐車場、町の小さな医院、多くのコンビニ、普通のスーパー、ファミレス、ちょっとした公園、そこそこの駅 などにも。肌感覚ですが100ヶ所以上あるんじゃないかと。
これは、僕が車椅子で出歩きまくった成果かもしれません(笑)。
ただ、これは中核市規模の街の話。名古屋、大阪、東京などの大都市になると逆に使えるトイレは見つけづらい。以前、東京の人形町で友人と食事していた時は最寄りの駅トイレまで、片道5分以上ダッシュしてましたし、とある県庁所在地では、宿泊先のホテルには車椅子トイレが無いどころか
部屋のトイレやホテル内の通常のトイレにも段差があり、結局、500メートルほど離れたコンビニまで行くはめに。
フルスペックの多機能トイレのガイドラインは有るようですが、それを設置できるケースは限られます。
ミドルスペック、ロースペックの「みんなのトイレ」ガイドラインもあれば、と思います。それを参考にして、大都市のコンビニ、コーヒーショップ、居酒屋などに、出来る範囲での「みんなのトイレ」が増えるといいな。
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ディーさん
脊椎損傷、車椅子運転歴36年
車椅子ユーザーのディーです。
車椅子だから感じること、
車椅子だから見えること、
などなど
日々感じたことを綴ってまいります。