インクルーシブコラム

インクルーシブデザインの事例インクルーシブデザイン&デザイン思考

事例から考えるインクルーシブデザイン(3)GAFA+M

Google(Alphabet), Amazon, Meta(Facebook), Apple, Microsoft。GAFA+M(とも言われ、世界を席巻しているといっても過言でない巨大企業。その社是にインクルーシブ・デザインが入っているのはご存知でしょうか。
Google
Helpful technology enables everyone to pursue their goals.
Amazon
A commitment to accessibility and inclusion
Meta( Facebook)
A Guide on Designing Inclusive Policies and Programs
Apple
How we come together is how we change the world
共通しているのは、社会貢献としてではなく、積極的に事業に取り込んでいることです。多様性の受容することが新たな価値の創造に結びつくとまで言っています。同時に社内のワーキング・チームの多様性にも気を配っていることが分かります。これはなぜでしょう。理由としてまず考えられるのは、二昔前のように、目標が明確に定められた時代であれば、上意下達のピラミッド型の組織がビジネスに最適であったと思いますが、モノ・サービスが溢れ、価値観が多様化し、社会課題も複雑になっている現在の状況のように、課題を明確にすることすら難しい現代でに対応できなくなってきていること。これに対応していくためには多様性の担保による視野の拡大、多様な価値観の交差による解の量産が不可欠であると、彼らが考えているためと考えられます。マイノリティの意見にも耳を傾けること、そこからマジョリティにも共通する普遍的な課題を導き、解決に導くことで、解の見つけにくい現代を生き抜こうとしているわけです。一見効率が低下するように見えますが、むしろ多様な解を量産することを可能とし、未来に生じる様々な制約を乗り切るために有効なものを多彩な選択肢から選び取ることを可能にするため、最終的には大きな価値創造に繋がります。これはこれらの企業の成長を見れば明らかですね。次回からは、モノづくりも行なっておりより理解しやすいAppleを例としてより詳細に考えてまいりたいと思います。

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