インクルーシブコラム

障がい者の生活にある不便とユニバーサルデザイン

盲導犬ユーザー、スーパーで買い物をする

視覚障がい者には自動精算機のタッチパネルは四苦八苦

最近、ちょっとしたチャレンジをしています。とは言え私は視覚に障害があるので、スーパーに一人で出かけても、店頭の商品がわからないので、インフォメーションカウンターで、店員さんに声をかけて買い物介助をお願いするか、家族と一緒に行って、欲しい物を取ってもらうかのどちらかが多くなります。

今回は、家族と一緒にスーパーに行き、お弁当を買いました。
商品については、家族に取ってもらいましたが、お会計は自分で試みました。
しかしここで手強かったのが自動精算機でした。
この自動精算機、タッチパネルだったため、どこを押せばいいのかが全くわかりません。おつりの紙幣が出て来る場所に紙幣を入れようとしたり、メーカーにより、紙幣や小銭の入れる位置や向き(縦向き、横向き)、おつりの出る場所、レシートの出てくる場所など、がそれぞれ違うためとても苦労しました。最終的にお手上げになり、家族に手伝ってもらい、無事に買い物を済ます事ができました。
世間では人手不足で
、合理化が進んでいるようですが、私のような視覚に障害がある人には、タッチパネルは、ただの平面の物でしかありません。

高齢者も障害者と同じ悩みや不便を持つ

今回買い物をしている時にレジ付近で観察していると、高齢者の方も私と同じなのか、操作方法がわからずに、店員さんを呼んで操作方法を説明してもらっていたり、タッチをしているのでしょうが、うまく反応してくれない様子で、何回もタッチしている人がいたりと、この自動精算機は、お客さんにとっては、あまりやさしいものではないのかなと感じました。
 
お店にとっては、釣銭等の過不足がないというメリットはあるのでしょうが、私としては、メーカーがそれぞれの特徴を出すより、全てのメーカーが操作方法等を統一したり、タッチパネルだけでなく、タッチパネルの横にでも、ボタン操作ができ流用にしたり、そのボタンにイラストや、立体文字や記号があれば、多くの人が使いやすい、みんなにやさしい機械になるのではないかなと思いました。

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盲導犬ユーザー
ヒデさん

視覚に障がいがあるヒデです。
盲導犬ユーザーです。
私にしか見えない風景を
書いて参りたいと思います。

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