インクルーシブコラム

障がい者の生活にある不便とユニバーサルデザイン

視覚に障がいを持つ私の「ゲームの楽しみ方」

視覚障害者はゲームをこうやって楽しむ!

私は視覚に障害がありますがゲームが好きなので子供の頃からゲームを楽しんでいます。

現在の私の見え方ですが、右目は「光覚弁」という光が認識できる程度なので、ゲーム画面はほぼ見えません。
左目は、「手動弁」という物の形や動きが認識できる程度の視力があります。そのため、左目を使って画面の変化やキャラクターの動きを大まかに把握した上で、ゲームから発せられる音楽や効果音を頼りにプレーをしています。

普段はPS2かPS3、あるいはPSPでゲームをプレーしています。
パソコンは苦手なのでオンラインのゲームはやっていません。

私の場合、多少視力を使って楽しんでいます。

「ストリートファイター」のような格闘ゲームや「スーパーマリオブラザーズ」ような横スクロールのアクションゲーム。「グラディウス」といったシューティングゲームをやることがほとんどです。「ドラゴンクエスト」に代表されるRPGは文字が見えないため難しいです。

格闘ゲームは、闘うエリアが限定されていること、攻撃したりダメージを受けたりした時に声や効果音がするので、距離もわかりやすくかなり楽しめます。

シューティングゲームは、宇宙を題材にした作品がすごくありがたいです。なぜかというと、背景の画面が黒色中心なため見えやすいからです。敵が打ってくる弾はほとんど見えませんが、音楽がこのメロディーになったからこう動こう、なんてプレーしているとそこそこ先に進めます。

ただ、上記に挙げた中で、PS3には一つだけ壁があります。

PS3はパソコンと似たようなものなので、インストールやアップデートが頻繁に必要になります。この部分に音声がのっていないので、音声操作を活用している私には全くお手上げです。そこだけは見える方に手伝ってもらっています。

さらに、「ノベルゲーム」というジャンルがあります。
画面に表示された文章や主人公のセリフを読みながら、時々出てくる選択肢を選び、相手と関係を深めていくという内容です。アニメ化もされた「CLANNAD」などが代表作です。
このジャンルにおいて、相手や他のキャラクターには声がついているのに、主人公のセリフやモノローグには声がありません。主人公に声がつくだけで、もっと私たち視覚障害者がプレーしやすいジャンルになるのかなと考えています。

最近はやっている実況動画というコンテンツは、我々にとってすごく助かるものです。
RPGは、特にストーリーを説明してくれますし、他のゲームでもまるで自分がプレーしているみたいな感覚になれます。ゲーム好きな私にとって新しいゲームの世界を知ることが出来るようになりました。

画像や技術の進化だけでなく、もっとたくさんの人が楽しめるゲームの世界が広がるといいなと思っています。

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A’


視覚に障がいがあるA’(エー・ダッシュ)です。
右目は「光覚弁」という光が認識できる程度
左目は「手動弁」という物の形や動きが認識できる程度の視力です。

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