秋晴れの神戸を堪能した一日をご紹介します。
体験会用の動画撮影のために、神戸散策。
まず、阪急三宮駅に到着。ホームから降りるエスカレーターで若い男性が声をかけてくれて一緒に降りました。今のこの状況にありながら、うれしい声掛けです。ありがとう、感謝です。
改札出る時に、駅員さんに、ちょっとした案内ならしてもらえると聞いて、観光ループバスやバス停、観光フェリーの発着所の場所をリサーチ。若い駅員さんは地元の方でもなく、あまりご存じない様子。丁寧に説明くださるけど…、 ウウーん。。。教えてくれるのは目で見える目印だけ!目印っていうぐらいだから?
よくはわからなかったけれど、少しの手掛かりと紙のマップをもらってちょっといい感じ!さわやかに説明くださったので◎!なんか、今日は素敵な人(顔は見えませんが)との出会いが続いて、良い日になりそうな予感でウキウキ。
神戸歩きのポイントは、山側が北、海側が南。コレさえ押さえておけばそんなに迷わないで済みます。
9:00 視覚に障がいがあるヒデさん(盲導犬を連れてます)、そして撮影隊のみんなとも合流。
二宮神社に行ってから異人館かハーバーフロントに行くことで話はまとまりました。
9:30 西側の隣町が地元のヒデさん。彼の案内で海側に向かってスタート!おしゃべり設定でナビしてくれるグーグルマップを片手に持ち、頼もしいです。
ところが、駅の建物が大幅工事中で通常のルートが通れない。やや迷いながら、南側2号線の信号を南西側に渡ります。目の前がコンビニとしあわせの村行きのバス停。
いいお天気♪ まぶしい太陽が左前方から照らしてくる。あれっ? 海までの道は真南だとずっと思っていたけど、
少し東に振れてる? 秋だからかな?
2ブロックあたりまでグーグル君を頼りに南下。でも北東に進めと言ってくる。ところが、今は恐らく南東に向かってる。“ヒデさん、これって駅の反対、北側じゃない?”ってことで、まさかのUターン!
フラワーロードを北上。またまたナビを頼りにテクテク。
JRを超えたあたりで右側に変な違和感!右側が低い?このままじゃ落ちる?盲導犬と一緒のひでさんを少し左に押してみたけどびくともせず。。。予想通り!? 右足が歩道から落ちてしまいました(笑)。盲導犬はご主人の通るところは考えてくれるけど、連れの人の分までは配慮しないからしかたないですね。落ちたのは、たぶん20センチ弱。思ったより高かった。ドーン! まっすぐ垂直に落ちてセーフ。目が見えづらくなってからは結構段差を落ちるときはこんな感じで無傷です。すっごーい!やるじゃん!運動神経はまだ大丈夫♪♪
少し進み、安物アロマの香りのするビルの前で、またまたナビのご機嫌が斜めに。ひでさんはナビと格闘してくれています。立ち止まっている間、車道の手前に日向を発見したので方角リサーチのために近づくと、フラワーロードを路面バスらしき車が徐行してる様子。その辺までは大丈夫と足を踏み出したら…。オットット。またまた歩道から落ちそうになったけど、こんどは手前で踏みとどまることに成功!セーフ!落ちませんでした(笑)。
フラワーロードは南北に走ってると聞いていたけれど、少しずつ北東に曲がってるかも。気を付けないと、神社の次に行く西側にある北野からどんどん離れていく。。。
この少し先で右に曲がってみた。ナビのご機嫌は治らない。丁度車から荷物を降ろしているお兄さんがいたので尋ねてみました。すぐそばの二宮神社商店街を抜けて右へ曲がって左に曲がってまた右ってこと。とーってもわかり易い!地元を良く知る人は頼もしいです。ありがとう、お兄さん。もうすぐ付けそう。心はウキウキ。
商店街は舗道にいろんなものが出てて歩く場所が狭い。看板・荷物・自転車。でもこれが商店街らしさの目印。この個性をなくさずに歩きやすいと最高、理想です。
ぱっと開けて商店街を抜けたので右に曲がろうと意気揚々。ただ曲がる道がない。。。ひたすら北上。おかしいなあ。さっきのお兄さんの案内から考えると神社は恐らく歩いている右、東側にあるはず。耳をダンボにして神社の音を探しながらテクテク。途中で神社らしき鳥の声が聞こえてきて、ここを曲がれば行けるのにと思うけど、曲がる道が見つからない。仕方なく北へ北へ歩いて行って。
東西に広がる山手幹線まで出てしまった。。。これはきっと行き過ぎてる。そんなときに角にラーメンをゆでるいい香り!なんて良い目印♪とってもわかりやすーい♪ そしてここは後で戻ってくる加納町交差点のはず♪この角を右へ曲がってワンブロック東の道を南下。半分ぐらい戻ったところで道行く人に尋ねてすぐ左へ曲がると、なだらかな階段の奥に広そうなスペースを発見。どうやら東に曲がれる筋が見つけられず通り過ごしてたみたい。
神社の入口の雰囲気がする! 静けさと鳥の声の響き!
ピヨピヨ ビィービィー。ほとんどの鳴き声は、かわいいとは言い難い 野性味あふれたヒヨドリたち。ヒヨドリたちよ、ごめんよ!
ありました。二宮神社!やったー!やっと着いた!!
奥に進んで、突き当りの階段を上がってお賽銭を入れて鈴を鳴らしてお参り。ジャラン ジャラン。盲導犬はビックリかも。 驚かしちゃったかな!階段をおりるとき大きな提灯が頬にあたり、見過ごさずに楽しむこともできてラッキーでした。
この神社、全部で3つの社があり、一番大きなここがメインって感じ。
お隣がお稲さんと呼ばれる稲荷神社、ゆかりのおイネ狐の像があって、一番奥に龍神様を祭る椋白龍社(むくのきはくりゅうしゃ)。全部、おさい銭を入れてお参りしました。一番奥の椋白龍社のさい銭箱は寂しくカランと鳴り、ほとんど入ってない…。後でわかったけれど、お参りするところが室内にあって。道理で他の2つは社殿が北側なのに、窓があったり、さい銭箱のむきが1つだけ東向きで奥が部屋っぽかったわけです。
鳥居が二つあって触ると大きな方の鳥居は木じゃないようで、小さな方が俗にいう朱色の神社らしい鳥居っぽい感じ。でも両方とも木製だそうです。
今回は気が付かなかったけど、石のフクロウや樹齢700年のご神木、戦争の傷跡も残っているそうです。次に来た時は石のフクロウやご神木にも触ってみたいな。
ひでさんはヘビの焼き物のおみくじで大吉を。私は水琴鈴の勝負お守りとおみくじで昇り竜を引きました。おみくじで昇り鯉を引いた井坂さんは相当悔しそうなご様子でした(笑)
一路、北野の異人館へ!
山手幹線に戻り、北に渡って西へ。
さっきのラーメンをゆでるにおいも微かにしてる。フラワーロードと交わる加納町交差点の歩道橋を北西にわたる。このあたりはフラワーロードがだいぶ東に走りだしてるから、このまま北上すると異人館からどんどん離れてしまう。西に歩きながら、真北にむかえる道を探そうとするけど、フラワーロードと平行に進む道しか見つからない。仕方ない。少し西へ寄せながらジグザグ進もう。西へ寄せながら坂道を登ってさえ行けば、北野坂にでるはず。信じて進もう!!
なんとなく昇っていくと、子どもたちの楽しそうな声が聞こえてきた。学校らしい。と、すぐそばに偶然に一宮神社を発見!すごい偶然。横っちょから入ってお参り。ここのさい銭箱の前の鈴のなわには、なぜか網がかぶせてありました。
ちょっと迷い気味だったので、社務所で尋ねてみようと進むと、顔にモミジの葉っぱが優しく触れる。聞くと、赤く紅葉しているとのこと。モミジの葉はサラサラと繊細な優しい感触がする。今年の紅葉はどこもきれいみたい♪
モミジの足元にも光がさしてて、白っぽい花を発見!触ると10センチぐらいのおおきな菊のような花がゆるやかな房咲きで咲いている。葉っぱは菊形じゃない。何の花だろう?黄色だって♪。そばにいた人たちがスマホで写真を撮ると花の名前が分かるアプリを使って調べてくれようとしたけど、いろいろ不具合。。。残念、わからなかった。アプリがうもれて見つからない様子。良く見かける花だって言ってたから、また今度のお楽しみに♪。後で調べたら、一宮神社は境内が西洋風のガーデンだとわかって、ゆっくり見れなかったことがとっても心残り。
一之宮神社を出て坂を上り北へ歩く。左側からさわやかな風がすうっと吹いてきて少し広めの東西の道に出た。
西風かな?気持ちいい♪。おしゃれな店も増えてきたらしく、今思うと山本通りだったかも。11月半ばと言うのになんと26度!!暑い。井坂さんは半袖(笑)。
爽やかな風が涼しさを運んできてくれる。今日は西風なんだなあ〜、と思いながら西へ少し行くときれいな石畳の道に出た。やったあ!北野通りに出た。 街路樹がオリーブだよと教えてもらって葉っぱに触れてみる。少し細ながい葉っぱを付けたオリーブの並木道。とっても良い感じ♪♪。最近オリーブレッチーノ(オリーブの木の種類)をいただいて、実を付けるための相棒を捜索中なので興味津々。ここの品種は何かな? 気になるなあ。
町の様子は震災前に比べるとずいぶん寂しげに感じて賑わいが薄く感じる。アクセサリーや小物のお店がいっぱいあって活気があったころが懐かしい。
時間は11時30分。お昼近い時間。太陽も真上近くにいる。こんな時期だし、空いてる時間に少しはやめのランチをすることにして。場所を探してると少し北に上がった西側に観光案内書を発見。ここでランチの場所などを聞いてみることにした。
案内書の方は親切なんだけど、終始指示語と地図の指差しばかり。ここ、これ、あそこの連続。方角も目印も謎。指をさしている「ここってどこ?」 「場所の名前は?」。なんとか指示語からのがれようと言葉を尽くすも伝わらない。。。
婦人会のおばさま風の案内書の人は一生懸命だけど、私たち目線とはずれてて…。なんせ私たちは指している指も地図も見えてないのだ。基点や向きさえわかればなんとか地図が描ける。こんなときは自分の指を地図に置いてもらいルートを動かしてもらうのが一番なので伝えてみるけど、聞き入れてはもらえない。恐らくそういう説明が苦手なのでしょう。どんな人も得意不得意があるからそこはあきらめて。店の名前さえわかればなんとかなると思って聞くと、まさかの店の名前はわからないとの返答。なんてこった!唯一スタバの南ににしむら珈琲があることと、その向かいにも何かあることだけは分かりました。まあ、スタバはさっき通ったからわかってただけだけど…。仕方なく観光案内所を後にして。
案内書から東に5分ほどの場所にウィーン・オーストリアの家があるとのことなので、香りのオランダ館は気になってたから前を通るだけでもと、行ってみることにした。ただ、すっごく急な坂。井坂さん、めちゃいやそう(笑)
ちょっと行って、なかったらあきらめることにして行ってみた。途中、垣根から垂れてるコイル状のツルを発見。
しなやかな毛の生えた葉っぱを触ったのも楽しかった♪何の葉っぱかなあ?
少し行くと、ありました。ウィーン&オランダ館。広そうでない二階建だけど、見学するとランチの時間も遅くなるから断念することに。でも、お茶できることがわかって、暑かったしランチは少し後にしてお茶することにして、テラスへ。テラスはウィーン・オーストリア館とオランダ館の間にあり、ずっとウィーンっぽい音楽が流れてて、ワルツの音楽もいい感じ♪。ワインもおいしそうだったけど、酔ってしまった後の自信もないので赤ぶどうジュースをチョィス。
とってもおいしかったです。ふと、さっきのツルのある葉っぱはブドウ?ブドウじゃなくてもノブドウだったら素敵!
葉っぱに三つに切れ目が入ってなかったからかなり強引だけど、野ブドウってことにしておきました♪♪。
どちらの異人館もモルタルの吹き付け塗装って教えてもらって、ちょっと意外で、素敵な鎧張りをイメージして、そんなのを勝手に期待してました…。
しばらくゆっくりして、ランチへ。案内書のおばさまの情報よりもいい感じのランチがあるのを教えてもらって、
石畳の小道の先にあるフランス料理屋さんに着いた。石畳は白杖では歩きにくいけれど、やっぱり北野は石畳でなくちゃ!!。
お店の人は盲導犬に難色ぽく少し困った様子。それでも、外のテラス席ならOKってことで、食べることに。
淡路島の玉ねぎのスープで始まったランチ。玉ねぎの甘さが口に広がります♪柔らかいお肉と鯛のパイ包み、ケーキ&コーヒー。とってもおいしくて、今の季節なら店内よりこのテラスのほうが気持ち良くて、絶対こっちで正解♪
食べ始めてすぐに強い風が吹いて葉っぱがテーブルに落ちたとき、まさかのひでさんのスープに木の実が入っておいしく食べてしまった疑惑が残りますが…(笑)みんな満足。デザートもおいしかったです。
食事を堪能していたら、乗るはずだった観光ループバスは行ってしまい、歩いて駅まで戻ることに。歩き出すと南にあるいてるはずなのに、正面から風が吹いてる。西風から南風にかわった?足元も左側がかなり下がっているように感じる。おかしいな。その後、左に曲がると右から風がきた!。足元も明らかに下り坂。
やっぱり正解!西風で合ってる♪。少し南下する。でもやっぱり右前から吹いてくる。午後になって空気が温められて海風に変わったのかも♪♪
今日は時折さあっと吹く風が心地よく、暑さを逃がしてくれるとっても素敵な風。
海風に載って潮の香りがするともっと素敵かも!
三宮の駅につくころは15時ごろになってて、すでに夕方の雰囲気がする。あと半月もすると一年で一番日が落ちるのが早い日が来る。
気温は高くても晩秋を感じられた一日でした。
*気軽に参加いただける体験会/オンライン体験会も実施中。詳しくはこちからら>>
わたげさん
視覚に障がいがあるわたげです。
強度の弱視でほんのり色と光がわかるくらい。
視覚に障がいがあるからこそ見える世界を書いてまいります。