インクルーシブコラム

障がい者の生活にある不便とユニバーサルデザイン

バリアフリーという名の車椅子ユーザーの駐車場

新しくできた車椅子ユーザー用の地下駐車場を試してみた

気になっていた映画を見るために久しぶりに名古屋の栄まで車で出掛けました。

どこに車を停めようかと考えていると,以前は車椅子では使えなかった地下駐車場に車いすマークが表示されている! この駐車場、随分と昔に使った時は地上に出るエレベータが無く、車道を必死に登ったことを覚えています。いつの間にかリニューアルされたようで、これは試してみるしかない。

入口から地下へ降りるとゲート前に係員さんがいたので「車椅子スペースはどこですか?」と尋ねると「地下2階の5番、6番にあります」指示通り地下2階へ降りると6台分の車椅子スペースがありラクに停められました。

車から降りて周囲を見ると多目的トイレ発見。キレイで明るくオストメイト、オムツ替えベッドも付いたフルスペックの多目的トイレで好印象。しかし、エスカレーターの表示はあるけれどエレベータが見当たらない。注意深く周囲を見直すと、スロープを降りた少し先にエレベータの表示発見。どうせなら、エレベータの近くに車椅子用の駐車スペースを作ればいいのに、と思うけれどトイレとの位置関係でこのようにしたのかもしれない。

駐車場はあっても、そこから先はほぼ迷路

それなりの傾斜のスロープを降りた先にあったエレベータに乗り込むと、直接地上には出られず隣接する百貨店への連絡通路で一旦降りる。この連絡通路もリニューアルしてエレベータを新設した事で車椅子での利用が可能になったのだろう。百貨店らしいインフォメーションの前を過ぎると5、6段の階段が出現!その脇に先ほどよりも傾斜のキツいスロープ。帰る時を思うと気が重くなる、笑。

店内に入って再びエレベータを探索すると20mほど先に案内表示発見。そこからさらに20mさきのエレベータで1階へ、店内を30mほど移動してちょっとしたスロープを降りてようやく地上に到着!車椅子で利用可能な駐車場が増えたのと同時に、新たな迷路も誕生。ただし、百貨店の営業時間内じゃないと昔同様車道を上り下りしないといけないので要注意!

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ディーさん

脊椎損傷、車椅子運転歴36年

車椅子ユーザーのディーです。
車椅子だから感じること、
車椅子だから見えること、
などなど
日々感じたことを綴ってまいります。

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