インクルーシブコラム

障がい者の生活にある不便とユニバーサルデザイン

車椅子ユーザーのトイレ事情

車椅子ユーザーに必要なトイレのバリアフリー視点とは

車椅子ユーザーであるディーさんは多目的トイレが必要です。
最近公共施設など含めて設置される場所が増えていますね。新しいものはフルスペックのものも多くなってます。車椅子ユーザーも体の状態は様々で、パラリンピックで車椅子ラグビーやバスケットができるほどの方から、上体の力がなく自走が困難な方までいらっしゃいます。
このように様々な方々がより便利に使えるよう改善が進められています。

多目的トイレの基準はいくつかあります。
代表的なものとして国土交通省が定めた”高齢者、障害者等の円滑な移動等に配慮した建築設計標準があり令和3年3月に改正されました※。
ところが意外に大都市で見つけるのが難しかったりします。理由のひとつにどこに設置されているのか、例えば隣のビルにあってもそれを知らせてくれるものがなかったり、エレベーターに設置階の案内がないこともよくあります。歩ける方でも知らない場所でトイレを探すのは大変なのに、上下移動が大変で使えるトイレが限られる車椅子ユーザーはなおさらですね。


同じように食事の時など車椅子で入れるお店も限られていたりします。自分が車椅子ユーザーだったら、と考えながらトイレを探したりお店を見てみるといろんな気づきが得られると思います。
詳しくは車椅子ユーザー ディーさんのコラム(1)新幹線の多目的トイレで 車椅子ユーザー ディーさんのコラム(2)みんなのトイレ事情  をお読みいただき、視点拡大に役立ててください。
 また、多目的トイレ、名前のとおり、車椅子ユーザーだけでなく、お子さん連れの方、性的マイノリティの方など、必要な方はたくさんいらっしゃいます。また、大きな荷物を持っていたり足を怪我してしまった時なども便利に使えますね。しかし、設置にはスペースもコストのかかるお話、この二律背反する問題をどう解決すれば良いかについても考えてみませんか?

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※高齢者、障害者等の円滑な移動等に配慮した建築設計標準の改正について 国土交通省 

ディーさん
脊椎損傷、車椅子運転歴36年


車椅子ユーザーのディーです。
車椅子だから感じること、
車椅子だから見えること、
などなど
日々感じたことを綴ってまいります。

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