インクルーシブコラム

障がい者の生活にある不便とユニバーサルデザイン

車椅子ユーザーが美術館に行ってみた

 地元の美術館へランチに行ったついでに散策してみました。豊田市美術館は小高い丘の上にあるので、街の中心部が一望できます。

レストランはティータイムもありますし、壁はガラス張りで景色も楽しめるのでお薦めです。

最寄駅は豊田市駅、Googleマップでは徒歩15分となっていますが車椅子では最後200m程の上り坂はかなりキツイです。僕は車でしか行ったことありません。

建物の入口は東側と西側の2ヵ所。駐車場が西側にあるのでそちらが正面っぽい。ただ、駐車場から建物まではそれなりの坂があります。東側入口のすぐ脇に設けられている車椅子用駐車スペースに車を停めて入るのがお薦めです。

今回、レストラン利用と遊歩道の散策のみなので入館料は不要。障害者手帳の提示で企画展・常設展の入館料は無料になります。

2015年の改修でエレベーターが追加されて、車椅子でも通常の閲覧ルートで移動できるようになりました。これ結構快適です。

美術館へは何度も行っていますが遊歩道を散策するのは初めて。二階レストラン入口横から外に出られます。

鏡とモノリスを組み合わせたオブジェを眺めがら人工池の周囲を散策。周辺にはいくつか他のオブジェもあります。

半周したところで一階西側入口へ続く下り坂があらわれますが、せっかくなのでお茶室の庭を見学。石畳のボコボコには細心の注意が必要。驚いたことにお茶室の隣、美術館敷地の一番隅っこに車椅子トイレ発見!しかも掃除が行き届いていて公衆トイレ的な嫌な臭いもありません。誰が使うのか疑問を残しつつ来た道を少し戻り先ほどの坂道を下りて西側入口へ向かいます。ここもなかなかの石畳、やはり車椅子ユーザーは東側入口から入るべきですね。

とはいえ、こんなにもスムースに移動できるとは思っていなかったのでちょっと感動。ただ、敷地内には挙母城の櫓が再現されたものもありますが車椅子では行けなさそう。
遊歩道の拡張工事が完了したらまた散策したいと思います。

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ディーさん

脊椎損傷、車椅子運転歴36年

車椅子ユーザーのディーです。
車椅子だから感じること、
車椅子だから見えること、
などなど
日々感じたことを綴ってまいります。

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