インクルーシブコラム

障がい者の生活にある不便とユニバーサルデザイン

車椅子ユーザーがIKEAに行ってみた

桜満開のなか40分ほど車を走らせてIKEA長久手店までドライブがてら行ってみた。
駐車場入口の案内に従いスロープを屋上までのぼると、店内入口と合わせて車椅子駐車スペースの案内が現れる。曲がる度に案内があるので迷うこと無く進める。屋上には屋根付き1台と無し2台合わせて3台分の車椅子駐車スペース。他にもベビーカーの表示があるスペースが複数。

大きめのエレベーターが3基、店舗に向かう人の殆どはエスカレーターを使ってる。公共交通機関としては2005年の愛知万博に合わせて作られたリニモの西公園駅が目の前。店舗に繋がる歩道橋にも、ちゃんとエレベーターが設置されている。

店舗入口に向かうスロープはそれなりの角度なので、帰り道荷物を持って上がるのは中々シンドそう。フラットな入口を入ると右側にフロア案内図。食事できる場所は一階と二階それぞれにあるらしい。

先ずは一階のビストロに行ってみる。平日13時のわりには人が多い気がする。とりあえず列に並んでみると7分ほどで食券販売機の前に来た。うっ、現金しか使えない、しかもお札は千円札のみ。投入口は高め&足元には機械を固定するためのデッパリがあり微妙に近付けずなかなかシンドい。

小さな紙製トレイに乗ったホットドッグ、大豆ミートのナゲットとドリンクバー用の紙コップを受け取ったが近くには空いてる席が無い。片手でトレイを持ち片手で車椅子を漕いで少し離れた空き席へ移動。トレイを置いて周りを見回しても車椅子席の設定は無いようだ。

あらためて紙コップを持ちドリンクバーへ、アイスティーの注ぎ口へ右手を延ばすためには左手を台に付きたいのだが、その台はビショビショに濡れている。仕方ないと割り切って手を付きコップにアイスティーを注ぐ。再び片手で車椅子を漕いで席に戻り、苦労して手に入れたアイスティーを飲むと、ウウウッ甘い。ストレートティだと勝手に思ってた自分がいけないのか。

小さめのホットドッグで小腹を満たしたあと売場内へ。大きめの黄色いトートバッグが買い物カゴの代わりのようだ。

売場内は基本ショールーム、気に入った家具などは棚番、品番をメモしてレジ前に現れる巨大倉庫で自ら見つける。ところどころ小物も置いてあるが、その脇には黄色いトートバッグが置いてあるのには感心。このトートバッグ、車椅子ユーザーが使うには紐の部分を首にかけるしかなさそうだが、その姿を想像するとあんまりやりたくないなぁ。

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ディーさん

脊椎損傷、車椅子運転歴36年

車椅子ユーザーのディーです。
車椅子だから感じること、
車椅子だから見えること、
などなど
日々感じたことを綴ってまいります。

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