トヨタ自動車のパートナー企業。トップレベルのエンジニア集団として、自動車開発を中心に常に新しい価値創造に挑戦しつづけ、『お客様へ安全、安心、感動を与えるクルマづくり』に貢献しており、時代の一歩先のイノベーションを探求し、期待を超える価値を社会へ提供し続けているトヨタテクニカルディベロップメント株式会社様。CAE分野の入社3年目?5年目の若手社員を対象にした2日間研修としてご利用いただきました。
– 今回、研修を導入された背景を教えて下さい
車両開発という大きなプロジェクトにおいて、それぞれが担当の技術領域で技術を磨き成長しながら仕事をすることはとても大切です。しかし、車両開発を考える視野が狭く、与えられた役割だけの範囲でしか考えようとしない、あるいは、言われたことをやっていればよいという個人の意識も問題と捉えており、この意識を改革すれば我々のアウトプット品質はさらに上がるはず、と考えました。
– 今回の研修実施の目的は何ですか?
今回の研修では車本来の機能である「人を移動させる」という原点に戻り、モビリティ(移動手段)をテーマに、課題発見からその課題を技術の力で解決するまでの流れを体験し、技術者にとって最も重要な、柔軟な創造力を鍛えることを目的としました。日ごろの業務ではなかなか経験できない、リードユーザ(エンドユーザー)の行動観察から、ユーザの日常や不便さを共感し、一般の方も含めた社会課題として捉え直した上で、解決策を共に模索するというプロセス。この、顧客視点に立ったモノづくりを若い社員に体験してもらい、さらに広い視野・高い視点で車づくりに携わってくれることを期待しました。
– 今後の事業展開においてプラスになると思うことは?
今回受講した若手社員は、今後、車両開発の中心を担っていく世代です。グローバル戦略によって世界中の様々な地域、文化に対応する上で、ますます多様化する車の開発ニーズを理解する上で非常に役に立ったのではないかと思います。
また、今回は分野を越えて様々な部署の方にリードユーザ役をお願いすることによって、今までとは違った切り口の連携が生まれ、会社全体の組織の活性化の上でも効果があったと思います。
自分ひとりだけでなく、他人の意見に耳を傾けることが重要。自分が何のために仕事をしているのかを改めて教えさせられた。
エンドユーザの意識を大切にして、疑問と問いかけを行っていく必要性を感じた
課題に対する解決方法はいくつもあり、まだまだ新しい発見が必要である。また、エンドユーザの立場に立った時の自分の仕事の意義に気づかされた
リードユーザと共に行動することで、「健常者」からの視点で物事を捉えてしまうことが避けられた。また、普段なら気にも留めないような不便があることに気づいた
ユーザとして何を求めるのか、今まで考えもしなかった意見を聞けて大変刺激を受けた。ユーザの生の声を聞き、それを形にしていくことのおもしろさを知った。今後はユーザが何を求めているのか、何を困っているのかを共感して仕事を進めたい。
チームワークの醸成や視野を広げることができる体験だった
小さな気づきを突き止めていくと、大きなチャンスである場合がある事、必要だと思うことはやってみるという姿勢に気づいた
業務での発信を増やして、自分の意思を発信したいと思った
具体的な行動はこれからだと思いますが、研修終了後に節々で気づきが残っていると感じています。一部のメンバーからは「会社のパンフレットを見直そう」という自主的な声があがってきました。今後、ジワジワと浸透していくのではないかと期待をしている。